団体 優勝 (坂口凛瑠 片岡妃花里 久保田彩叶)
四国、全国大会に出場します。
お隣の愛媛県に済美高校という私立の高等学校があります。本校と同じ、明治35年創立の歴史ある学校です。この学校の第6代校長(理事長も務められた)、故・仙波光先生は愛媛県の卓球協会の会長も歴任された方です。この校長先生に、なぜか私は高校時代から四国の大会等でよくお声をかけていただいておりました。その言葉は、「元気でやっているか」や、「さっきの試合はよく考えてやっていたね」とかの短い励ましのお言葉でしたが、私はいつの頃からか、先生にお目にかかりお声をかけていただけることを期待するようになっておりました。
高校を卒業し、大学に進んでからはそんな機会はほとんどなかったのですが、東京で全日本選手権が開催されたときには、会場でわざわざ捜してくださり、「がんばれよ」とエールを送っていただいたこともありました。その後、私が世界大会で勝つことができ、四国の大会でお会いしたときに、「よく頑張ったな」と、いつもの優しい言葉で迎えてくださいました。私が、「ありがとうございます。とても運が良かったのです」とお答えすると、「濵田、『運はある。つかむ力は運じゃない』という言葉があるよ。この言葉は、川柳作家の前田伍健という元愛媛県伊予鉄野球部のマネージャーの言葉だから覚えておくといい。また、この方は、野球拳という歌を作った人でもあるよ」と教えてくださいました。確かに、運は誰にでも巡ってくるのかもしれないが、それをつかむことができなかったら運があったとは言えないのだということを仙波先生のお話しから理解いたしました。以来この言葉は私の人生の中で大切にしている言葉の一つです。
7月13日(水)、今日は一学期の終業式でした。高知警察署地域課の方が来校され、夏休みの過ごし方についてお話しがありました。まず一つ目は水難事故についてです。これまでに起こった事故例をあげ、プールと川や海とでは大きな違いがあることを話されました。川面や海面の見た目と水中との差についてです。見た目にはわからなくても流れや深さ等、水中では想像できないことが起こるので、必ずライフジャケットを着用するようにとのアドバイスでした。これまでの水難事故では着用していたか否かで、救命率が全く違うとのことでした。
二つ目は交通事故のお話しでした。R3年度の学校等における自転車関連死亡・重傷事故は19歳以下が約2割を占めているようです。そこでヘルメットの着用をぜひ実行してほしいとの要望でした。頭を強打しての死亡例が多いので、恥ずかしがらずに着用してほしいとの注意喚起でした。
三つめはスマートフォンの使用の仕方についてでした。誘拐や、詐欺等に係るような使用の仕方には十分注意するよう説明がありました。夏休みには自由な時間が多くなると思われます。スマホの使い過ぎは脳を破壊するという著書も出版されています。生徒の皆さんは今日のお話を思い出し、事故にあわないよう十分注意して元気に過ごしてほしいと思います。二学期にお会いするのを楽しみにしております。
期末考査が終わり、昨日、今日と校内体育大会が実施されました。本来はこの二日間で全校一斉に行う予定でしたが、まだコロナの不安もあり、一日目(11日)は中学生、二日目(12日)は高校生と中・高を分けて行うことに致しました。
生徒たちは大会が始まると、試験のストレスを吹き飛ばすかのように、元気に汗を流してくれました。特に最後の種目である教員とのエキジビションゲームではたいへん盛り上がりました。ゲームは、ドッジボールの中学の優勝チームと高校の優勝チームがそれぞれに教員選抜チームと対戦するのです。教員、出場選手、応援生徒が一体となり割れるような大きな歓声が体育館いっぱいに広がりました。中学チームとの対戦では、男性教員が少し手加減をしてボールを投げるのに対し、それをキャッチした生徒が反対に奇襲作戦に転じる等、その攻防戦はたいへん見ごたえのあるものでした。縮小開催ではありましたが、生徒たちのため、またそれを補助する教員のためにも行事はやはり大切だと感じたひと時でした。全体をリードしてくれた生徒会ならびにバレー部の皆さんお疲れさまでした。明日は終業式です。全員が元気で出席できるよう祈りたいと思います。(写真は高橋写真館様からの提供です)
7月9日(土)・放課後、校内音楽コンクール(6月25日)の表彰を校長室で行いました。最優秀賞に選ばれた二人の生徒さんに対する表彰です。どちらも高校3年生で、大畑恵都さんと彼末花さんのお二人です。コンクール当日にお二人の重奏をお聞きしていましたので、「あの透き通るような美声は生まれつきなのか、それとも練習によるものなのか」と聞いてみました。すると二人とも口をそろえて、「練習です」と答えてくれました。半信半疑でしたので、「練習であんなにきれいな声が出せるようになるのですか」ともう一度聞いてみました。二人とも即座に頷いてくれました。それを見て私は「練習すればできるのだ」と何だかホットし、嬉しくなりました。やはり何でも訓練、練習なのだと改めて思いました。
中国の有名なバレリーナの方から、「一日練習を休めば二日遅れる。二日練習を休めば、三日遅れる。三日休めば元に戻らない」という言葉を聞いたことがあります。やはり練習がいかに大切か、また練習はいろいろな挑戦を可能にしてくれるということを改めて思い知らされました。お二人ともおめでとうございました。
令和4年度高知県中学校総合体育大会バドミントンの部
団体戦 第2位 四国大会出場
個人シングルス 第3位 中島愛奈 四国大会出場
校内音楽コンクール表彰
最優秀賞
高校の部 声楽 重唱 高校3年生 大畑 恵都・彼末 花
一昨日、ザ クラウンパレス新阪急高知において令和4年度日本私立学校保護者連合会総会・高知大会が盛大に開催されました。この連合会は、全国47都道府県の私学保護者団体をもって組織され、学校教育における私立学校の重要性に鑑み、私立学校の振興および青少年の健全育成に努め、学校教育の充実ならびに発展に寄与することを目的として設立された団体です。
今年の大会のテーマは、「今こそ私学から発信~教育が未来を拓く~(21世紀を担う子供たちのために)」で、全国から総勢約140名が高知に集結され、研修が行われました。以前にもご紹介いたしましたが、この研修会のプログラムの一つである部活動紹介の中で、本校邦楽部が県下の私学を代表し、皆さんの前で演奏発表を行いました。試験の4日目という厳しい状況の中でしたが、5人の生徒が気持ちよく手を挙げてくださり、素晴らしい演奏を聞かせてくれました。全国からお集まりの保護者の方たちもたいそう感激してくださり、貴重な時間を過ごすことができました。
演奏曲は、1.つち人形 2.よさこい鳴子踊り 3.第四重奏曲Ⅱの三曲で、本番前の練習風景では「試験中で練習不足ではないか」と心配いたしましたが、始まると同時に緊張感が漲り、張り詰めた空気の中で素晴らしい演奏を繰り広げてくれました。顧問の関口先生、川村先生、試験中のお忙しい中本当にありがとうございました。生徒の皆さんお疲れさまでした。明日の最後の試験に全力で臨まれることを祈りたいと思いました。
最近、いくつかの塾を訪問させていただきました。どの塾の先生方も送り出した生徒さんのことをよく記憶されていて、そのお嬢さんのことを懐かしそうに話してくださいました。塾生のその後の活躍を心から喜ばれている様子が伝わり、ほのぼのとした気持ちになりました。先生方のお話を伺っているうち、私はふと小学6年生の時に通った塾のことを思い出していました。私が通った塾は、大橋通にあった高知学研という塾で、里見塾とも呼ばれていました。とても大きな塾で、クラスはA、B、Cと3つのクラスに分かれており、ひとクラスには80名くらいの生徒がいました。ほとんどの生徒は市内のいろいろな地区から通っていましたが、中には日高地区やいの地区等、遠方から通っている人も見受けられました。私のように6年生からという塾生は少なく、多くは5年生から通っておりました。大橋通り周辺も今のような賑わいはなく、まだ道路も十分整備されていない時代です。
私は、高知駅近くの自宅から毎日自転車で通いました。里見義裕先生という方が塾長をされており、算数では鶴亀算や旅人算等を教わり、とても苦労しました。勉強の内容はもうすっかり忘れてしまいましたが、塾というと今でも強く脳裏に焼き付いていることがあります。それは、授業の初めに毎日のように里見先生が、「人生は今が大事、今しかない、今だ」と繰り返されたことです。そのときの先生の言葉には迫力があり、その後何をするときにもその言葉は蘇えりました。後に教員となってから、里見先生は書家で、著名な俳人でもあられたことを知りました。先生との出会いは貴重な財産のひとつです。(写真の土佐の俳句は里見先生が共著されたものです)
5日火曜日、台風のため休校とした日の朝のことです。いつものように7時過ぎに学校に着くと、グラウンドの防球フェンスのほとんどが倒れているのに気づきました。高さが2メートルほどもある大きなフェンスです。「前夜の風はフェンスが倒れるほどの強風でもなかったのに」と、ふと思いました。でもすぐに、「これは倒れたのではない」と気づきました。倒れたら危険だと早く来られた先生が一つ一つ倒してくださったのだとわかりました。どなたなのかわかりませんが、有難いと思いました。責任感とはこのような行動を指すのだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
7月6日、今日は昨日の天気とは打って変わり午後からは抜けるような青空が広がりました。ふとグラウンドを眺めてみると、先ほどまで倒れていたフェンスがいつの間にか元に戻っているのです。びっくりしました。風の心配がなくなってから一瞬の出来事でした。かなりの重さがあるはずです。どなたが元に戻してくださったのか、声をかけてくださったらお手伝いできましたのに。本当にありがたいことです。改めて責任感ということを学びました。