本校では、情操教育の一環として日本の伝統文化に触れるカリキュラムが組み込まれており、礼法・華道・茶道、そして浴衣のお着付けを学んでいます。
高校から入学した編入生も1学期の後半に3時間(週1時間ずつ3週間)かけて、お紐の扱い方、浴衣の着方、帯の結び方を学習します。
授業は、先生への敬意を表すお辞儀の所作ではじまります。
お着付けに必要な小物類の説明の後、お紐の扱い方から教わりますが、一本のお紐を丁寧に扱えるか否かでお着付けの仕上がりが違ってきます。日常の中で、お紐の丁寧な扱い方を教わる機会が少なくなったのではないかと思いますが、お紐に限らず何事も丁寧な動作を心がけることが大切だと気付かせてくれます。
浴衣の羽織り方、襟先やおはしょりの整え方、そして最後に帯結びを教わり一通りのお着付けをマスターします。可愛らしく結べたおリボンの帯に、皆さんテンションが上がりあちこちに笑顔が広がっていきます。そして、仕上がっていないクラスメイトに教える様子も見受けられ、大変微笑ましく思いました。
お着付けは、イメージからして難しく感じるものですが、何度も繰り返しやっているうちに自然に覚えるようになります。難しく感じることほど、仕上がった時の喜びは一入(ひとしお)です。そんな経験をこれからも重ねて欲しいです。
お着付けが仕上がると「今年は、自分でお着付けをして花火大会やお祭りに行けるね!楽しみ」と、感想を述べていました。お習いしたことを自身で実践してみることは、大変意義深いことです。身に付いたことは、先の人生においてきっと役立つことがありますし、自信にも繋がります。短い時間のお授業でしたが、お着付けに向き合う生徒の皆さんの姿がとても真剣で、一つの動作が出来るようになると「できた~」と、満面の笑みを浮かべていた様子が印象的でした。
皆さん、この夏は自分でお着付けにチャレンジしてみましょう!
国体予選
ダブルス 優勝 黒石愛奈、利根美咲組 準優勝 五十田彩乃、山脇理保子組
シングル 優勝 黒石愛奈 3位 山脇理保子
ベスト8 五十田彩乃、利根美咲
黒石選手と利根選手が高知県代表選手として選出されました。
8月に行われる四国予選会に出場します。
高校生大会 ダブルス 優勝 國廣香菜、安喜心美組 3位 石川琉華、永野愛梨組 ベスト8 岡部薫子、中澤裕美組
高校生大会 シングル 準優勝 國廣香菜 ベスト8 寺尾秋穂
6月も明日で終わりです。日ごとに暑さも厳しくなってきました。そんな中、本校では27日(月)に期末考査の時間割が発表されました。試験は7月4日(月)から8日(金)までの五日間をかけて行われます。その後、平常授業、校内体育大会と続き、13日(水)には終業式の運びとなっています。夏休みはもうすぐです。4日から始まる一学期総まとめの試験では、暑さを吹き飛ばして頑張ってほしいと思います。また、部活動に入部している皆さんは、試験が終わるといろいろな大会や発表会が待ち受けています。試験、大会出場、発表会等どれもみな大変ですが青春は二度と返ってはきませんので悔いを残さないよう、しっかりと計画を立て、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。
良い形で夏休みを迎えられるよう、期末試験に全力で臨んでください。応援しています。
昼休みになると、校庭のあちこちのベンチに生徒たちがきちんと腰を掛け、袋からお弁当を取り出し、昼食を取り始める。教室で食べる生徒もいれば、このように外のベンチで友人たちと食べる生徒もいて、その様子はさまざまである。みな本当にお行儀よく、黙食をしてくれている。コロナが少し落ち着いたとはいえ、生徒たちは約束事を守り、ゆっくり静かに食べている。おしゃべりをし、笑い転げながら食べていた自分たちの時代のことを考えると、少しかわいそうな気もする。
「お弁当いいね」と声をかけると、「おいしいです」と可愛い返事が返ってきた。それにしても生徒たちのご飯の量の少なさには驚いてしまう。どの生徒もご飯はほんの一握りで、おかずのほうがはるかに多い。昔とは真逆である。チャイムと同時に一目散に食堂に駆け込む生徒も見当たらなくなった。
私が、土佐女子に通っていたころ(昭和35~41年)、本校の食堂は、現在の売店付近にあった。今のようなオシャレな食堂とは大違いの古い木造の建物であった。生徒数が全校2400余名の時代にしては、食堂はとても狭かった。昼休みのチャイムがなるのを待ちかね、生徒たちはその食堂に、ダッシュで駆け込んだ。「廊下を走るな」と先生方はよく声を荒げておられた。食堂入り口には毎日のように行列ができ、席はいつも満席であった。メニューはうどんとラーメンだけで、しかもラーメンにもうどんのスープが使われていた。しかし、よほどおなかがすいていたのか、それがたまらなく美味しかった。値段はどちらも一杯20円で、両方を食する先輩もたくさんいた。今でも本校では、お弁当持参の生徒が大半を占めているが、その当時も大半がお弁当であった。食堂でうどんを食べ、教室に戻ってお弁当を食べる人も結構多かったように思う。食欲もバイタリティも旺盛だったのかもしれない。懐かしい思い出である。
R4年7月7日(木)、ザクラウンパレス新阪急高知において、日本私立小学校中学校高等学校保護者会連合会が開催されます。今年は高知県での開催で、全国から約140名余りの保護者会の役員の方々が来高されます。当日は午前中から会議が続くのですが、そのプログラムの中に、その土地の生徒の活動を発表する時間が設けられています。
今年は、県内私立校の中から一校だけの発表と決まりました。過日行われた、校長会で、その発表を土佐女子の邦楽部にやってもらえないかという打診がありました。その根拠は、総合文化祭での本校邦楽部の発表が非常に良かったということでした。「背筋が伸びて、毅然と奏でている姿に感銘を受けた」と他校の校長先生からのご推薦を頂きました。ありがたいお言葉です。7日は期末試験の3日目でたいへん厳しいのではないかと思いましたが、5名の生徒が気持ちよく引き受けてくれました。現在、試験発表期間ですが、そのために朝練習をしてくれております。ご理解を示してくださった保護者の皆様にも心から感謝しております。当日の発表が今からとても楽しみです。
6月25日(土)、今日は13時半から東舎4階の音楽Ⅱ教室で第53回校内音楽コンクールが行われた。声楽で2人の高3の生徒が出演し、ピアノでも2人の高校2年生が参加した。他の模擬試験と重なり、今年は3組のみの参加であった。昨年も見せて頂いたが、今年も素晴らしい発表であった。声楽では、どこからあのような美しい透き通った声が出るのだろうかと不思議な気さえした。やはり、訓練で声も出るようになるのだろうか。それとも天性のものだろうか。門外漢の自分には、「羨ましい」の一言しか出てこない。ピアノの演奏も素晴らしかった。練習は自宅でやっているのか、それとも学校でやっているのか尋ねてみたい気がした。それぞれの生徒たちがいろいろな才能を磨く環境があることは土佐女子の大きな特徴である。これからも彼女たちが個々の才能を思う存分伸ばすことができるよう、暖かく見守りたい。(写真は2021年11月に行われた音楽会の際のピアノ演奏です)
本校の放送部が、6月26日に春野のピアステージで行われた、RSバレエスタジオの発表会、「show case 2022、チャレンジの会」の司会をさせていただきました。
舞台はとても華やかで美しく、特に子供たちが一生懸命で可愛らしかったです。
とても良い経験をさせていただきました。ありがとうございました!
これから司会。頑張ります!
リハーサル。少し緊張ぎみです。
大久保里紗先生と、本校の高校3年生の筒井美紅さんと一緒に。
年を重ねたせいか、最近両親のことをよく思い出す。私の父は早くに父母を亡くし、丁稚奉公に出され、大変苦労した人である。34歳の時に自分で鉄工所を経営するようになり、朝から晩までそれはよく働いた。仕事が好きで、日曜も祭日も無かったので、私は両親と一緒に旅行などしたことがない。しかし、それが不満だと思ったことは一度もなかった。仕事をしているときの父親のことが好きだったし、家族のために働いてくれる父親を尊敬もしていた。
小学6年生になったとき、なぜだか今でもわからないが、両親から土佐女子への進学を進められ、塾に通うようになった。なぜ両親が女子校を勧めるのか、本当は、少し不満であった。一度は女子校には行きたくないと自分の気持ちを伝えたが、そこまで我を通す勇気もなく、そのまま受験することになった。私が入学したので2歳下の妹も土佐女子に通った。昭和35年当時のことで、日本中がそんなに豊かではなかった。そんななか、姉妹を塾に入れてまで土佐女子を勧めた理由を聞いておけば良かったと後悔するばかりである。
以来、卒業して56年という歳月があっという間に流れた。今思うに、よくぞ土佐女子に入れてくれたと感謝するばかりである。本校の良さは、「個を伸ばす豊かで自由な環境」だと思う。学校全体に流れる、のびのびとした環境の中で、自分たちのやりたいことが存分にできた。そのことに先生方は力を貸してくれた。どの先生も熱心で厳しさの中に優しさがあった。一緒になって、困難に立ち向かってくれた。少々のことには融通を効かす包容力もあった。この地方の女子校から、陸上、バレーボール、水泳のオリンピック選手が輩出されたのもこんな土壌があったからではないか。また、卒業生の中には多くの分野で活躍されているOGも数多い。このような流れが永遠(とわ)に続いてほしい。
荻村時美さん
皆さんは荻村伊智朗さんという方をご存じでしょうか。実はこの方は、卓球界ではとても著名な方です。日本はもとより、世界でもすばらしい実績を残されています。例えば、1991年に千葉県、幕張メッセで行われた世界卓球選手権大会では、北朝鮮人民民主主義共和国(北朝鮮)と大韓民国(韓国)の合同チーム(コリア)を作り、大会に出場させました。南北の合同チームということで世界的なニュースになりました。さらにこのチームは女子団体で中国を破る奇跡的な戦いを見せ、卓球界に金字塔を打ち立てました。卓球というスポーツを通じて、世界の平和を常に考えておられたことでも有名です。また、現役時代は世界選手権でシングルス2連覇を含め12個の金メダルを獲得しています。今でもその記録は破られておりません。しかし、最近は、このような歴史的な人物について、大学や高校の卓球選手でさえ知らない人が増えていることに、私は大きなショックを受けているところです。
ところで、なぜこのホームページで荻村伊智朗さんのことを書いているのかと申しますと、実はこの荻村さんの奥様は土佐女子の卒業生なのです。森田時美さんという方で、53回生です。ご結婚をされたときには日本中のニュースになったと聞いております。荻村さんは森田先輩を、青函連絡船の中(国民体育大会・北海道大会への道中)で見初められ、その後帰省されてからも、何度も高知に足を運んだそうです。噂ではとてもきれいな方だと聞いておりましたが、私がこの先輩に初めてお目にかかったのは、大学3年生の時でした。ご自宅に呼ばれ、そこで初めてお目にかかりました。あまりの可憐な美しさに、即座に鈴蘭の花を思い浮かべました。気品があり、透き通るようなたたずまいの方でした。同じ土佐女子なのに、こうも違うのかと恥ずかしくなり、その時は会話することすらできませんでした。その後40年ぐらいが過ぎ、高知に里帰りされた折、お目にかかることがありました。お年を召されていましたが、相変わらず気高く、優しくて、控えめで、土佐女子には、こんな素敵な先輩がおられるのだと、いつまでも心に残っております。
OGからのメッセージ
昨日一人のOGの方に偶然お目にかかりました。その方は61回の卒業生の方で、もう後期高齢者だとご本人は言っておられますが、とても若く、いつお会いしても身だしなみを整えておられ、オシャレで素敵な卒業生です。お会いしたとたん、「どうしても聞いて欲しいことがある」ということで話し始められました。6月4日の創立記念日の後に行われた、本校校友会の全国大会に参加した時のことです。当日、校門の外を歩いていると下校中の5人の生徒と出会ったそうです。「創立記念日おめでとうございます」と声をかけると、「こんにちは。ありがとうございます。」と元気よく返事をしてくれました。可愛かったので嬉しくて涙が出そうでした。つい「私たちも卒業生ですよ。私たちの時には部活動がとても強く、よく新聞に掲載されていたので皆さんも頑張ってくださいね」と話すと、「私たちも部活動をやっています。書道部です。今朝、120周年の記念式典で『書道パフォーマンス』を行いました。体育館に残してありますのでどうかご覧になってください」と答えてくれました。「わかった。見ておくからね」と答えて早速、体育館に残されている作品を見せて頂きました。「生徒は本当に可愛いですね。作品も素晴らしかったけれど、この生徒の可愛いらしさが土佐女子の宝です」。このことをかならず後輩たちに伝えてくださいと熱望されました。ありがたいOGの方からのメッセージです。